滝川屋旅館は1日2組限定のお宿です。
滝川屋旅館はその昔湯治場として栄え、
200名のお客さんが宿泊するほど人気宿だったらしく、
部屋数は今でも60部屋ありとにかく広い。
お庭もどこまでが敷地かわからないくらい広い。
そんな広大なお宿なのに、当日は私たち一組だけでした。
こんなに広いお庭と建物を貸切できるなんて
とても特別で贅沢な一日でした。
基本情報
住所:福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字下ノ湯甲2970
電話:0242-64-3211
日帰り入浴:1日3組限定11時~14時 1時間の貸切制 電話予約必要です。
一人1600円 二人の場合は一人につき1100円
チェックイン 14:00 チェックアウト 11:00
こちらが正面です。
向かって左には
しぶーい 素敵な建物があります。
お庭とお部屋
ものすごく広いお庭というか敷地です。
立派な水車小屋もあり、水車が回っています。
今のご主人のお兄様がお客さんにおそばを出すために作られたそうですが、
あいにくお亡くなりになり、そのままになっています。
先代亡き後は今のご主人と奥様が跡を継いだとの事です。
継ぐにあたってはさぞかしご決心されたんだろうなとお伺いすると
「いや~ 今までもずっと手伝いに来てたし。
栄養士の資格も持っていて、お料理をするのが好きだから。」
とおっしゃってました。
後継していただいたお陰で こんな素晴らしい温泉に入ることができて
ありがたいです。
お出迎えとお見送りをしてくれました。
室内でも引き戸は自分で開けて出入りしています。
すごい。
玄関を入ると 正面に階段と大きな岩が。
元々あったものを掘削せずにそのままにしたんでしょう。
栗が干してありました。
敷地内にある栗で、拾ってくれる方がいるそうです。
一旦ゆでて干されてました。
この手前にもう一部屋あってお布団が敷かれてありました。
ここもかなり広くて余裕がありました。
お部屋の窓からの景色です。
近くに建物はありません。
トイレと洗面所です。
部屋から出て廊下にありますが、
全館貸し切りだから お部屋にあるようなものですね。
お部屋に奥様手作りの栗のお菓子を持ってきてくださりました。
手作りお菓子 美味しかった。
お菓子を頂いて、一息ついて
お庭があまりにも広かったのでお散歩しようと思ったら
奥様が「キノコ 見る」と聞いて下さり
一緒にキノコ採りに行きました。
勝手に木が倒れて そこに自然にはえたなめこです。
結構しっかり生えていました。
つるつる ぷくぷく です。
しいたけは菌を植えて栽培されてます。
わさびです。
葉っぱはそのままでは香りはないのですが、噛むとワサビの味がします。
じゃーん。 本日の収穫です。
これが夕食と朝食に出てきます。
キノコ採りのあと館内を散策しました。
お部屋はたくさんありますが、
使われてないようでした。
立派なつづらがありました。
見事な彫刻です。
温泉
浴槽底からポコポコと湧く自噴の温泉でぬる湯です。
女性用と混浴の二つの浴室があります。
男女に分かれる所に粋な休憩所があります。
渋いです。
女性用
女性用の浴室に行くのに長い廊下を歩きます。
なんと 廊下に石が飛び出ています。
作るときに石がそこにあったのをそのまま活かしたんでしょう。
女性用浴室の手前のお部屋で、更衣室になると思います。
ここにも大きな岩がありました。
でもロッカーや洗面台はありません。
いたってシンプルです。
女性用浴槽です。
それほど大きくはありません。
私が行ったのは11月中旬でもう寒くなっていました。
とても残念なんですが、女性用は湯温が低くてとても入ることはできませんでした。
浴槽は一つでぬくもり用の熱い湯がないので温まることもできません。
夏だったら気持ちよかったかもしれません。
混浴
こちらが広々とした脱衣室です。
石油ストーブは必要に応じて自分でつけるようになっています。
洗面台も、ロッカーもありません。
でも全館貸切りだから問題ないです。
浴室への入り口の階段付近にこんな台があります。
手作り感満載で、ほのぼのとした気持ちになりました。
こちらがメインの混浴風呂です。
鳥居からお湯が出てくるようになっており、なんとも神々しいです。
ここを一人で独泉できるなんて 至福の時間です
手前がぬる湯で奥は少し暖かいぬる湯です。
震災以降温度が下がったとのことで冬は宿泊をお断りしていたとか。
今回の宿泊は11月中旬だったのですが予約するときに
「温泉はぬるいですが、いいですか?」と念押しされました。
ぬる湯は大好きなんですが、11月で寒かったし、風邪気味だったので
手前の浴槽はほとんど入ることはできませんでした。
角度を変えてみるとこんな感じです。
底から湧いている様子です。
浴槽の方はタイミングの問題で写真は撮影できませんでした。
アメニティー類は充実していません。
気になる方はいつものシャンプー&リンス類をお持ちください。
ちなみにシャワーもありません。
食事
夕食
手作り感満載のお料理です。
きのこと大根おろしの和え物
きのこは昼間に一緒に摘んだものです。
めっちゃ新鮮
茶碗蒸しのしいたけも昼間摘んだものです。
いい香りです。」
お味噌汁にも昼間に摘んだワサビの葉が入っていました。
グラタンにもキノコ類が入っていました。
コウタケ(香茸)の炊き込みご飯です。
コウタケを頂くのは初めてと思います。
とても珍しく一般の市場に出る前に高級料亭等に流れてしまうそうです。
奥様はお知り合いの方に譲ってもらっているそうです。
コウタケを採る人はだれにもその場所を教えないそうです。
秘密の採取ですね。
そんな珍しいコウタケをふんだんにつかった炊き込みごはんです。
あまりにも美味しくって感激しました。
豚肉、ほうれん草、トマトの煮込み料理です。
とても美味しかったのですが、食べきれなくて残してしまいました。
デザートは洋ナシとザクロ
ザクロは昔祖父母の家の庭になっていて、頂いていました。
懐かしい思い出のザクロです。
朝食
朝からいっぱい用意してくださいました。
朝から栗赤飯だ~
感激したのはこの栗赤飯です。
栗の皮むきは大変です。
こんなにたくさんの栗が入っていました。
奥様の愛を感じました。
感想
一泊二食で22000円に消費税や入湯税がついて約25000円弱です。
全館貸切りで利用できるならお値打ちかなとは思います。
今回は11月だったのでぬる湯はちょっと寒かったです。
夏の暑いときならもっと気持ちいいんでしょうね。
でもキノコはないなあ。
ホームページもなく昭和に戻った気分になるお宿です。
今度は是非暑い時期に行きたいです。